電王戦2.1

電王戦3.0の開催が決まりました。

レギュレーションとしては、
・ハードウェア統一(協賛のドスパラが提供するハイスペックPC 1台)
・ソフトウェアはプロ棋士側に提供する
ということです。

人によって見解は分かれると思いますが、
今年の時点でGPS将棋のクラスタ版より強いプロ棋士はいないと個人的には思っているので、
ハードウェアの上限が設定されたというのは、ある意味「そういうことか」と
感じるところがあります。

勝負として面白くしなければいけないというのは分かるんですが、
技術的な観点から行くと「クラスタ」という選択肢がなくなったのは
つまらないな、と思わなくもないですね。

プロ棋士側は屋敷9段のみ内定が発表されました。
また、タイトルホルダーが出ないということも谷川会長から明言されました。
屋敷9段自身が発表会で「大将として」出ると言っていたので、
これもちょっと残念。
少なくとも、同じA級で、しかも好調だった三浦8段(現9段)が敗れている訳ですから。
nifty棋士レーティングでは屋敷9段の方が少し上ですが。
2013年3月 屋敷9段 9位 レート1769、三浦8段 12位 レート1750
2013年8月 屋敷9段 10位 レート1777、三浦9段 19位 レート1732
屋敷9段は元タイトルホルダー(棋聖3期)ですが、1997年が最後ですでに16年経過しています。

そういえば、コンピュータ将棋連盟の人が
「コンピュータが人を抜いて、どんどん差を拡げて行く流れは避けられない」
と言っていたんですが、ハードウェアの性能面て最近けっこう頭打ちな気もします……
アルゴリズムなどソフトウェアの方がもっと高まるんでしょうか。

これからしばらくは、ハードウェア制限を設けて
勝ったり負けたりしながら、何年か続けて行くんでしょうか。
タイトルホルダーを避けて。
状況を見ながら、名人・竜王以外のタイトルホルダーを出したりとか。
協賛してる新聞社が反対するかな?

ま、いずれにしても今日の電王戦2.1(タッグマッチ)、2.2(コンピュータ将棋選手権)、
3.0(人間との5vs5)を楽しみにしたいと思います。