祖父の7回忌

今日は、祖父の7回忌法要でした。
不義理なもので、法要というのは分かっていたのですが、誰の何回忌なのかは、お坊さんの読経の中で語られるまで、特に意識していなかったのです。

1910年生まれ、享年94。祖父が生まれてから、101年経ったことになります。
親類が数人集まって、15人くらいの法要になりました。

ボクが今死んだらこんなには集まらんような気がする……と思いながら、ちょっと落ち込みました。

で、法要の最後にお坊さんからお話(説法)があるんですが、要約すると
「最近は火葬場でお経のようなものを読んでそのまま火葬にしておしまい、という『直葬』(じきそう、と呼んでましたが、ちょくそう、と呼ぶところも多いようです)が多くなっている。その理由はお金がないから、というのだが、怪しからん。もっと絆というものを大事に考えろ。法要を大事にしろ」
ということでした。お寺さんも核家族化が進み、不景気になり、1人の先祖に対する子供の数が減って、法要の費用も大変だから、何回忌とかはやらないで、というところが増えて大変なんだろうなぁ、と思いました。祖母の13回忌や祖父の7回忌やらをやっているなんて、後の世には「古き佳き時代」なんて形容される状態なのかもしれません。

さて、いつも、という訳ではないんですが、法要のあとのお清めは近所にある鶯泉楼という、老舗の中華料理店でやることが多かったんですが、昨年の11月に潰れたそうです。

料理の味はよく分からないので論評できないんですが、老舗ということを考えても
テーブルクロスとか汚すぎてひくわ〜と思った覚えがあり、そして値段もそこそこする
(相場は分からんのですが、前菜3種盛りの中皿で7,350円とか、けっこうな値段ですよね?)
のに、不景気な時代にそれじゃやってけなかったのかな?と想像したんですが、原因は別のところにあったと認識されているようです。

昨年の前半に料理長が変わって味が落ちて客足が遠のいたんだとか。

そういえば、会社の近くにあった中華屋「鐘楼」というお店も、料理人が変わって名物だった麻婆豆腐がエラく水っぽく、辛い湯の中に豆腐が揺蕩う赤湯豆腐みたいなシロモノになってから、しばらくしてやはり閉店していたのを思い出しました。

味オンチなボクから見てもはっきりと違いが分かるほどでしたが、やっぱり料理目当てで来ている人は、離れてしまうんですね……