俺、大活躍

今日、会社に向かう途中、道路で横転しているバイクを見掛けた。
カクヤスの配達バイクだった。運転者らしき人が零れた缶など、飲み物なんかを回収しているっぽいが、バイク自体は倒れたまま。
起こすの手伝おうかな……やっぱやめようかな……
と迷っていると、同じく近くを通りかかった40代っぽいサラリーマンが「起こしましょうか?」と声を掛けた。
20歳前後と思われる運転者が「いや、大丈夫です……お願いします」と、なんだか分からん返答をしたのを受けて、その男性はバイクに近付いていく。
「んじゃボクも手伝います」
と、今となっては聞こえるかどうかの声量で呟いたボクは、道路端に鞄を放り投げて、起こすのを手伝うことにした。
うお、重い……やっぱバイクって重いんだな。40代の男性も「重いなこれは……」と呻いた。まぁそれでも配達用の小さいバイクなので、ボクが腰を入れなおしたらなんとかバイクは起き上がりました(まるでボクのお陰かのように書いてますが……w)
運転者の「ありがとうございました」という声を聞きつつ、鞄を拾って颯爽と会社に向かいました。
起こしたバイクの荷台(パカッて開く形になってる)の隙間から、ビールとかの箱がぎっちり見えていたので、実際に結構重かったのでしょう。

ちなみに、ちょっとした坂になっている途中で倒れていたので、もしかすると起こしてあげた後に強風が吹いたら、また倒れていたかもしれません。そこまで見てなかったので知りませんが……w

そして帰り道。女の人と擦れ違いました。
別にそんなに見た訳じゃないんですが、美人じゃないけど背が高くてスタイルいいな……くらい思った。でも、美人じゃない。うっすら若い頃の鶴瓶が入ってる。
ただ、擦れ違うのはちょっと珍しいんですね。駅からの帰り道、終電のなくなった時刻に駅に向かう人はそんなに居ませんから。
そこから数分歩いたところで、向こうから走ってくる20代半ばくらいの男性。ハンサムじゃないけどブサイクでもない、一般的な男性。こちらも眼鏡を掛けてます。ツンツン頭。何かジュースを持ちながら小走りで。しかもニコニコしながら近付いてくるぞ。なんだコイツ。
「あの、すいません。さっき、大きな荷物抱えた女の人が、通り過ぎませんでしたか?」
確かに女の人とは擦れ違ったけど……大きな荷物ねぇ……もしあの人のことなら、そこまで大荷物は持ってなかったと思うけどなぁ……
「荷物ですかぁ……う〜ん、背の高い?」
と聞くと、
「ええ、背の高い。」
「それなら、さっき擦れ違いましたけど。」
「あぁ、そうですか。ありがとうございます。」
そんな話をして、彼は駅に向かって小走りに走っていきました。
なんでジュース持ってるんだろう。
大荷物ねぇ……「実家に帰らせて頂きます」→(しばらくして)→「俺が悪かった」コンボ炸裂でしょうか。
彼女が遊びに来て、忘れ物とかだったら今なら携帯電話で事足りるしねぇ。

まぁよく分かりませんが、1日に2度も知らん人と接触があったのは珍しかったので、ちょっと日記に書いてみました。ではまた。