「JRAプラス10」がソッコーで崩れ去る日

JRAプラス10」とは、これまで100円戻しになっていた馬券に10円配当を加えることで、元返し馬券がなくなりますよ、みたいな触れ込みで今年から始まった新しいサービスです。ただし、100円の配当がすべて自動的に110円になるのではなくて、「110円で払い戻したときに、配当総額が投票総額を上回らなければ」という条件が付く訳ですが、2006年に行われた競馬に当てはめて見ると、すべて100円の配当が110円になった、とJRAでは喧伝していた訳です。
このニュースを見たとき、ボクはもしかすると「競馬で利殖」が現実のものになるのでは?と思いました。
計算すると、確かになったんです(十分に検証はしてませんが……)
それは、「単勝が1.1倍以下の馬の複勝馬券を買い続ける」というものです。細かいデータは忘れちゃいましたが、'86年以降のデータを元に計算すると、単勝オッズが1.1倍以下の馬は、約95%の確率で複勝馬券に絡んでいたのです。つまり、約95%の確率で起こることに対して、オッズが1.1倍付くようになるということは、期待される回収率は約104.5%になるというワケ!
ただ、残念ながら現実は甘くありません。結局、そんなに高確率で1.1倍になる現象が起こるということは、「それはオイシイ!」という人がワーッと群がって、結局100円戻しになっちゃうんじゃないかな、と言う推測が成り立つ訳です。
果たして。今日の京都の第1レースで、それが早くも現実になりそうなのです。2番、武豊騎乗のコロナグラフ、単勝1.2倍で、複勝表示は1.0〜1.0倍です。つまり、3着以内に入っても(今のところですが)複勝配当は当然のことながら100円。観客は「なんだよ!結局100円戻しかよ!」と、不満タラタラでございましょう……。
ま、JRAの人の浅知恵ではこんなオチになるのが関の山、と言ったところでしょうか……。