JRAも危機感?

一時期は年間104日の開催日のうち100日以上はWINSか競馬場に通うほどドップリ競馬に浸かっていた須田ですが、ここ数年はあまり馬券を買わなくなりました。

今年は有馬記念もやりませんでしたし(予想はしたけど外れました)、自分でWINSに行ったのは1回くらいで、後は土日に休日出勤したときに同僚に「やりませんか?」と言われて予想して代理で買ってもらったのが5回くらいあるのみです。全部で5万円も使ってないでしょうし、もちろん損もせいぜい1〜3万円程度。
もっともイカれていた時期なら年間100万円くらいは溶かしていたでしょうから、隔世の感があります。

別に流行に乗って競馬をやっていた訳ではありませんが、ボクが競馬から遠ざかって数年、JRAの売上も下り坂のようです。10年連続で売上ダウンで、最高時は4兆円を超えていた売上も今は3兆円を大きく割り込んでいます。

そこで、JRAが対策を打ってきたのですが、これがけっこう意外だったので紹介します。

JRAプラス10
 所定の計算式で払戻金が100円元返しになった場合、10円上乗せして110円払い戻す。*1
JRAプレミアム
 対象となる14レースの払戻金を、売上の5%相当額を上乗せして払い戻す。
 <対象レース>東西金杯日本ダービー有馬記念の日に行われる3場の特別競走11レース

とうとう、払戻金に手をつけてきました。
競馬のテラ銭率(控除率)は約25%で、今まで改正があったのは、馬連導入に伴い'91年に単勝複勝の払戻金に売得金の5パーセントを上乗せして払戻金を計算する「特別給付金」制度だけでした。
実際のところ、全式別の払戻金が上乗せされるのは年間3300レース以上行われるレースのうちわずか14ですし、元返しの上乗せにしても、'06年に100円戻しとなったのは243件だけで、そのほぼすべてが複勝でしょうから、影響があるのは総合的に見て10レースに1レースもない訳ですが……

もし控除率を20%に引き下げるのだとしたら、年間3兆円の売上の25%、7500億円に対して年間3兆7500億円の売上を上げなければなりません。……、まぁ売上が全盛期の4兆まで戻るなら、控除率を20%にしても割に合う計算になりますが……。

*1:例外は、1.1倍で払い戻すと払戻金の総額が売得金[売上]を上回ってしまう場合。例えば、単勝の売上が1億円で、的中馬券が9100万円分あった場合、1.1倍にして払い戻すと払戻総額が1億0010万円になってしまうため、従来通り100円戻しとなる。