「考える」クセ。

最近、「直観でわかる数学」がヒットしている畑村洋太郎さんの『畑村式「わかる」技術』を読んでいるんですが。その中に、「生活している中で色々考えたり、計算してみることが重要」みたいなくだりがあるんですね。ボクの場合、昔からそういうクセがついてるんだけど、なんで馬鹿なのかなぁ〜、と思ったりするんですが。
テレビを見ていると、「アッコにおまかせ!」の中で“ハサンデー!ランチ”というコーナーがありました。まぁ、料理が出てきて「さて、いくら?」。で、正解の金額に一番近い上下の値段を答えた人が食べられる、というコーナー。
第1問は「“世界一美味い”伊勢えびのパスタ」。伊勢えび(from オセアニア)を備長炭で炙り、半身を殻ごと乗せたパスタ。参考として出されたのは「トマトの冷製パスタ 2,730円」。
ここで色々考える訳です。

  • 参考の値段が2,730円ということは、2,600円+消費税130円で、つまり税金は後から付加している。
  • パスタ1,000〜1,500円、伊勢えびは4,000〜5,000円。
  • お店はホテル・ニューオータニの中にある。高そう。
  • トマトの冷製パスタ、普通の店であればせいぜい2,000円程度。やはり高い。
  • パスタ1,000〜1,500円、伊勢えびが半分で2,000〜2,500円で、合計すれば3,000〜4,000円。
  • でも「普通より高い」ことを考えれば、4,000〜5,000円か。
  • 4,800円に消費税を加算して、予想はズバリ「5,040円」!

正解は5,250円でした。おしい。
続いて第2問は「“大間で水揚げされた”入船・鮪づくし丼」。おぉ、入船と言えば、グルメライター・来栖けい氏が出ていた番組の2ちゃんねるの実況スレで、「来栖氏に関連してメディアに紹介されることが増えたことによって、勘違いしちゃった人。可哀想。」と評価されていたご主人がいるところではないですか。
参考として出されたのは「太巻 2,625円」「鉄火丼(赤身) 5,250円」。

  • 参考の値段を見る限り、2,500+125、5,000+250で税金は後から付加。
  • 太巻もちょっと高いけど、赤身の鉄火丼は有り得ない値段。やっぱり“勘違い”しちゃってるのか?
  • 手間のそれほど掛からない漬けた赤身の鉄火丼に対して、炙りやら骨に付随している身をスプーンでこそげとるなど、手間が掛かっている。
  • 7,000?8,000?と検討してみたが、どうにも「キリの良い所で1万円にしちゃえ!そっちの方が儲かるし!」って言いそう。
  • よって、予想の値段は消費税を入れて10,500円。

正解はズバリで、10,500円。高いなぁ。これが「勝ち組メシ」ってヤツなんですかね。
でも、魚でも肉でも、脂身を異常に有難がるのって、日本人だけらしいですよ。……なんて、負け惜しみ、負け惜しみ。(^^;
あ、番組内で、回答者の皆さんは誰一人として本体価格+消費税という値を回答する人は居ませんでした。ま、テレビ番組でそんなに考える必要もないんでしょうが。