飯を残すな!!

子供は生まれた家で、人生の大部分の時間を過ごします。そんな理由で、「その子供にとっての常識」は、「その家庭での常識」とイコールだったりします。大人になると、他の家庭で生まれた他の常識を持つ人と触れ合うにようになって、そのギャップを感じることになります。
ボクは他人と交流をあまりしないので(涙)、そういうギャップを感じることもあまりなかったのですが……つい最近。食の細い社員が本社に戻ってきました。そこで、ギャップを感じました。
「うちの家族はみんなあんまり食べないんで、作った食事も残す場合がほとんどですよ。」
へぇ、そうなんだ。で、残ったものはどうするの?
「ざざざーって、捨ててますけど。」
えっ、じゃあ、最初から食べれる分だけ作ればいいじゃない?と聞くと、
「でもごはんって、ある程度量がないと美味しそうに見えないじゃないですか。」
いやぁ……もう。愕然ですよ。
とりあえず、彼の家には招かれることもないでしょうが、遊びに行きたくありません(^^; 場合によっちゃ、殺人犯になっちゃうかもしれないんで
ここらへんは、うちが3世代が同居する家庭に生まれたせいか、食べ物は残さないのが常識だったりするんですね。茶碗に御飯粒が残っているなんて、信じられないというような。同僚と昼飯を食いに定食屋に行ったりすると、「御飯、綺麗に食べるんだねぇ」とか言われることがあります。まぁ、そのトーンは「尊敬」や「関心」ではなく、「貧乏根性出してんじゃねぇよ、恥ずかしいだろ」という意味合いも含まれているような気がするのですが。
別に戦前生まれじゃあるまいし、今は食べ物なんかいくらでもある。好きなものを好きなだけ食べればいいじゃない?というのが時代の趨勢というものなんでしょうけれど。
ただ、食べ物を平気で捨てるような女の人とは、一緒になりたくない人なんだなボクは、と感じたのは確かなのでした。