人に優しく。

今朝ほど父から電話がありまして、祖父が亡くなったとのこと。
2005年1月29日午前2時14分老衰により逝去。享年94歳。
約8年前、祖母(妻)を亡くし、「夫を亡くした妻は6年以上生きますが、妻を亡くした夫は平均で2年で死ぬそうです。」なんてスピーチを祖母の告別式でしていたのが思い出されます。
31歳までの人生で27年間くらい一緒に暮らしていたので、思い出もたくさんあります。残念なのが、「もっと優しく接してあげたらよかったのに。」ということでしょうか。
祖父は好奇心が強い方で、70歳を超えてからビデオやワープロに興味を持ち、色々使っていました。そして、ボクにも使い方などを聞いてきた訳ですが……
大学受験の勉強中や試験前などに「ちょっといいかぁ〜」と来ることもしばしばあって、加えて前に教えたところを何度も聞きに来るので、「今忙しいから!」と邪険に断ることもありました。それから、言葉を交わすことも少なくなってしまい……
数年前から認知症を発症し、晩年は老人ホームに入所していました。姉の結婚式では、結納の儀式に参加したにも関わらず、「結婚のことなど一切聞いてない!俺を除け者にした!」と憤慨していたのも、今となっては思い出話ですね……。
父も母もすでに60を超えています。同じ轍は踏むまい、と心を新たにしました。人に優しく。