Chapter.4 裸の女の人が同じ空間にいる!

「じゃ、服をカゴに入れてください」
 上着はクローゼットに仕舞われ、その他の衣類はプラスチック製のバスケットに。なんか乱暴とかした後そのまま逃走されないようになのかな、なんて考えながら従う。ボクが服を脱いでいると視界の端に、裸になりつつある女の姿アリ。彼女いない歴31年なので、当然ながらこんな光景すら体験がない。興奮するかと思いきや、特別そんな兆候もなく。気分的に盛り上がらないというか、どちらかというと自分の裸を見られる嫌悪感やら緊張感やらでそんなところに回してる気の余裕がなかった。
「体洗いますので椅子に座ってください」
 たらいに石鹸を泡立て、タワシ、というよりハイテクスポンジみたいなヤツでごしごしやられる。これも人に体を洗ってもらうのなんて子供の頃以来なので、すごい違和感。左腕、右腕、左脚、右脚、そして……股間。うひゃひゃ。くすぐったいんですけど。身を捩るボクに困惑しているらしい嬢。普通の男なら別にくすぐったがらないのかしら。ちなみに、ボクの脳内に構築されたソープランドでは、腕は「嬢のタワシ」で洗うような、また、背中は「嬢の胸」で洗うような……なんかAVとかエロ漫画の見過ぎですか。そうですか。(・・;