懐かしい話。

なんで2006年10月29日にもなってこんな日付の記事を書いているかというと、
印象深い事件の起こった日だからです。

2000年02月18日、デジカメ評論などで活躍していた佐藤イツキさんが、
水死体で発見されました。

当時私は佐藤さんがデジカメなどイメージング機器及びソフト関連記事を
連載していた、「Hello!PC」(ソフトバンク刊)という雑誌を読んでいました。

なぜこの事件をリアルタイムで知ることになったのか、今一つ覚えていないのですが、
たまたま佐藤さんのサイトを検索して自分で行ったのか、それとも何かしらで
佐藤さんが音信不通だという記事を目にしたのか、いずれしても、2月18日より前に、
佐藤さんが行方不明だということを、佐藤さんのホームページで知りました。

撮影の素材を探しに出た後帰ってこない、ということでした。
仲間か身内と思われる方が、
「何か情報を知っている方がおられましたら、連絡下さい」
と、サイトに掲載していました。

それから1週間後くらいに、佐藤さんが乗って出かけたマウンテンバイクが見付かった
港付近の捜索の結果、佐藤さんは溺死という形で遺体で見付かりました。
別に佐藤さんの知り合いでもないのに、佐藤さんが亡くなった過程を目の当たりに
したのは、ずいぶんと衝撃的な出来事でした。
ネットという媒体によって、情報は無制限に多数の人の共有するものとなります。
(もちろん、その情報は誰かにとって関心のある人や話題だったりしなければならないのですが)
思えば、これが「ネット社会」の端緒を感じた、初めの出来事でした。

あれから6年半、ネット社会は「ケツ毛バーガー事件」まで発展するように
なりました。ううむ、感慨深い。